10 1月 2012

ラレド市における省エネの取組

テキサス州内にあるラレド市は、大規模なエネルギー使用については余裕のある街と考えられている。何といっても、テキサスは一大産油州である。しかし、市長のラウル・サリナス によれば、そうでもない。市長は、「アメリカ経済を改善するエネルギー面での解決策を探しており、きれいで、安く、信頼のおける新技術を支援したかった」と言う。そのため、彼は2009年の景気刺激法の一部であった連邦政府からの「エネルギー効率と節約」のための補助金に応募し、そして採択された。その結果、ラレド市は、エネルギー消費量削減の恩恵を受け、二酸化炭素排出量を減らした。さらに、お金と燃料を節約する一方で、地域経済に雇用を創出した。どうやって、なぜ、ラレド市にはこのようなことができたのだろうか。

ラレド市はメキシコとの国境にある街である。2国間の交易拠点であったという豊かな歴史もあって、観光客を惹きつけている。観光が意味することは、たくさんの人が街を訪れるということである。たくさんの人が訪れるということは、ゴミの大量発生につながる。そうすると、ダウンタウンが汚くなって、市の中心部が提供する魅力を削いでしまうことにもなりうる。ラレド市は、補助金により「きれいな」観光都市に生まれ変わり、より多くの観光客を誘致し雇用を創出するとともに、その過程においてコスト削減にも成功した。

まず、市はダウンタウンに、太陽光によって電力が供給されるゴミのコンパクターを45個設置した。太陽が降り注ぐ場所の利点の一つは、太陽の力が、おおもとの電力源にはならないまでも、補助的な電力を提供するための実現性のある選択肢となることである。ここでは、そのような電力は環境面での効果を改善するために使われている。ゴミコンパクターを使うことで、ゴミ収集の必要性を減らすことができる。これには複数の利点がある。それは、ごみを収集する回数を減らすこと、ごみ収集に出かける頻度が減ることによりゴミ収集車を保守整備する必要性が減ること、そして副次的な利点として街路がきれいになることである。実際、専門家の計算によると、ゴミコンパクターの使用によって、年間2,000ガロン(約7,500リットル)の燃料を節約し、温室効果ガスの排出を75,000ポンド(約34トン)削減することができる。

2つ目の省エネ事業として、ダウンタウンの白熱電灯をLED電灯に入れ替えた。LED電灯は白熱電灯よりも明るい。また、白熱電灯の中のフィラメントに比べて、エネルギー消費が約125ワット時少ない。その結果、市はその年、電力を約55,000キロワット時節約し、二酸化炭素排出量を72,000ポンド(約32トン)程度減らした。さらに加えて、LED電球は、毎年交換しなければならない白熱電球に比べて長持ちする。LEDは10年に1度取り替えればよい。こうして、市は、取替えとメンテナンスにかかる費用を削減することができた。

他にもラレド市では電力を節約するための事業が行われているが、これら2つの簡単な例は、わずかで容易な資本の改善もしくは改良によって、地方政府の運営支出が大きく抑えられることを示している。


2012年1月10日
執筆者:Seth Benjamin, Senior Researcher