2025年9月16日から19日にかけて、全米州政府協議会(The Council of State Governments =CSG)西部地域の年次総会がワイオミング州ジャクソンで開催されました。
CSGは1933年に設立された、米国の州政府関係者(立法・行政・司法)を支援する非営利団体で、調査研究、情報提供、リーダーシップ研修などを通じて州政府の取組みを幅広く支援しています。CSGは本部組織のもとに東部・中西部・南部・西部の4地域組織を置き、それぞれが独自に活動するとともに、各地域で年次総会も開催しています。
このうちCSG西部地域(CSG West)は1947年に設立され、米国西部13州と太平洋諸島の属領が加盟しています。また、カナダのアルバータ州とブリティッシュコロンビア州も準会員として参加しています。当事務所がCSG Westの年次総会に参加するのは、2021年の会議以来4年ぶりとなりました。
本年次総会では、西部州が抱える課題や政策テーマについて、州議会議員を中心に活発な議論が行われました。エネルギー供給、自然災害(特に山火事)、AIテクノロジーの活用など、幅広い分野で情報共有と意見交換が行われ、州間連携の重要性を改めて確認しました。
開催地のジャクソンは、テトン山脈の麓に広がる自然豊かな町で、グランド・ティトン国立公園やイエローストーン国立公園にも近接しています。こうした恵まれた自然環境を生かし、セッションの一環として実施された現地ツアーにも参加しました。スネーク川流域での水管理や渓流修復、ワイオミング州における野生動物横断施設の整備など、生態系保全と地域連携の取組みを視察しました。西部州は豊かな自然と資源に恵まれた地域が多く、自然保護と都市開発のバランスが重要な課題であることを再認識しました。
今回の参加を通じて、北米の最新動向を把握するとともに、関係者とのネットワークを深める貴重な機会となりました。今後も、日米間で多くの姉妹都市関係を有する米国西部州との連携を一層推進してまいります。





