2025年JETAAアメリカ地域会議(JETプログラム経験者による会議、通称NatCon)が、10月3日(金)から5日(日)にかけて、ワシントンDCで開催されました。アメリカの19支部の代表のほか、3人のアメリカ国代表、カナダ、ジャマイカおよびトリニダード・トバゴの国代表、ならびにJETAA Internationalの代表が出席しました。日米関係に尽力している多くの関連団体も、参加していました。
今年のNatConは、DC支部と在米日本大使館の主催によります。会議のテーマは「ネットワークの強化:日米関係における次世代の代弁者のための種をまく(Empowering Your Network: Planting the Seeds for the Next Generation of U.S.-Japan Voices)」でした。
山田大使によるあいさつを皮切りに、当事務所からは羽田上席調査役が、そしてDC支部からは共同代表を務めるOkung Obang氏とAlex Melillo氏が開会の辞を述べました。
キーノートトークは笹川平和財団USA(SPF)とUSJETAAが支援しており、モデレーターとしてSPFのShanti Shoji氏、スピーカーとして連邦政府で日米関係に関連する長年の経験を有する2人のJET経験者、Paige Cottingham-Streater 氏 とDavid Boling氏が参加していました。本キーノートのテーマは、「人から政策へ:草の根活動がいかに日米同盟を強固にしているか(From People to Policy: How Grassroots Ties Strengthen the U.S.-Japan Alliance)」でした。
会議の中では、各支部・各サブチャプターの活動をいかに活性化させるかや、全米日米協会連合会(NAJAS)などの他の日米関係に従事する組織といかに連携すべきかについて議論しました。また、以下のようなトピックについてもセッションが開かれました。
- JETプログラムでの経験を日本における穴場的な場所での観光振興にどう活かすか
- 支部活動におけるジレンマの解消について
- 支部と地域の大使館・領事館、日米協会との連携強化ついて
- JETプログラム終了後、いかにプライベートまたは仕事において日本とのつながりを持ち続けるかについて
そのほか、分科会にあたるセッションでは、以下のようなテーマについて議論が交わされました。
- 新しい支部のOfficers(支部を代表して運営を行う方々)をどうリクルート、トレーニングするか
- 日本語学習の場をいかに構築・運営するか
- 支部を代表していく中での「燃え尽き症候群」について
また、今年のNatConでは、カナダ、ジャマイカ、トリニダード・トバゴのほか、再び全19支部によるプレゼンテーションが行われました。ランチセッションはUSJETAAが担当し、その後当事務所やJETAA Internationalが、それぞれの活動について発表しました。
JETAA USA Chapter Councilセッションでは、JETAA USA(JETAA Internationalで19支部を代表する組織)の活動や主導して行っていることのハイライトについて、代表のValerie Stewart氏、Vivian Chen氏および Jennifer Sherman氏から紹介がありました。献身的な活動に贈られるマスュー・ギラム賞については、長年のNorthern California支部におけるサポートや501 (c) (3) 資格の維持への尽力を評価し、Arisa Takahashi氏に授与されました。また、新しい紛争解決用Councilの設置に向けて、Dispute Resolution Process委員会より提案がありました。
内容の充実した会議であり、3日間を通して得られた情報やアイディアを、今後各支部がどう活用しているか、我々も楽しみにしています。

マスュー・ギラム
上級調査員
2025年10月15日