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二戸市の挑戦 ~にのへブランド発信事業 in ニューヨークが開催~

二戸市(岩手県)のブランドイメージ向上と地場産業の振興を目的として、2013年8月25日から同月30日にかけて、小保内敏幸二戸市長を代表とする総勢13名がニューヨークを訪問されました。 「にのへブランド発信事業」と題されるこの取組みは、地域産業の活性化を図るため、行政(二戸市)と民間企業がタイアップし、世界の流行の中心とも言えるニューヨークを拠点として「にのへブランド」を海外に発信し、それを国内にもフィードバックさせることで、同市の魅力を国内外にアピールしようとするものです。

8月27日には、在ニューヨーク総領事・大使公邸において、「にのへブランド」の二本柱である地酒「南部美人」と「浄法寺漆器」に関するセミナーが開かれました。当初予定されていた人数を上回る多くの方々が出席されたため、会場内には立ち見の参加者が溢れ出るほどの盛況ぶりでした。また、セミナーに引き続き、草賀純男ニューヨーク総領事・大使及び小保内市長によるレセプションも開催され、150名を超える参加者が、「浄法寺漆器」に注がれた「南部美人」を片手に、二戸市で生産された和牛や特別栽培米といった地元の食材を堪能されました。 生産者によると、「南部美人」は、過去にモンドセレクションでグランドゴールドメダルを受賞するなど海外での評価も高く、現在は世界23カ国へ輸出ccされています。また、「浄法寺漆器」も、2011年のグッドデザイン賞で中小企業庁長官賞を受賞した実績があります。 また、8月28日から9月6日までの間、マンハッタンにあるニューヨーク共同貿易のショールーム「MTCキッチン」において、南部美人と浄法寺漆器の展示販売会も開催されました。販売スタッフによると、立ち寄ったニューヨーカーからその製造過程などについて数多く質問を受けたそうです。

二戸市の担当者によると、市は本年度から3年間、「にのへブランド発信事業」を継続するそうです。人口約3万人の小さな市が、人口約830万人を有する大都市ニューヨークにおいて、どのように地元特産品を情報発信していくのか、当事務所としても引き続き応援していきたいと思います。

MTCキッチンに展示された南部美人と浄法寺漆製品

記事担当 松重 直也(警視庁派遣)