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NY NOW(夏)が開催されました。

2017年8月19日から8月23日までの5日間、NY NOW(ニューヨークナウ)が、今年もJacob.K.Javits Convention Centerで開催されました。

NY NOWとは、2012年まで、NEW YORK INTERNATIONAL GIFT FAIR(ニューヨーク国際ギフトショー)として親しまれてきた見本市が、2013年から、NY NOW(ニューヨークナウ)と名称を変え、毎年2月と8月に、ホーム/ライフスタイル/ギフト商品等の総合見本市として開催されている全米最大級の展示会です。

出展者は2400社を超え、来場者は北米各地や世界80数カ国からバイヤーを中心に24,000人以上に及んでいます。小売業者を主要対象とした展示即売会であり、小単位での取引ができる展示会としてビジネスに直結することが期待されます。

今年もJETRO(日本貿易振興機構)が主催するJapan Pavilionが出展したほか、日本から多くの企業が出展し、工夫を凝らした展示で来場者を惹きつけていました。

その展示の中で、筆者の目を惹いた展示の一つに、「折り紙」と「おにぎり」を合体させたペーパークラフト、その名も「オリニギリ」がありました。一枚の正方形の厚手の折り紙台紙の上に、海苔を敷き、ご飯と好きな具を入れるだけで、あとは折り紙感覚で折り目にそって折っていくうちにおにぎりが完成するアイテムです。もともとは、建築家が建築の試作品を作る過程において、紙で建物の模型を作っている際にひらめいたのがきっかけでデザインしたそうです。東日本大震災の復興イベント「東北風土マラソン」で地元の人と一緒に作ったオニギリを完走賞としてランナーに贈呈したり、子供達とのワークショップを開催することで広まりました。なぜ、未だに紙にこだわっているかと言えば、ご飯を包んだ際に紙から伝わるぬくもりを大切にしているからだそうです。

NY NOWでは、開催期間中に出展者等を対象としたマーケティング等に関するセミナーを開催しています。筆者は、Ms.Maria Semple(The Prospect Finder, LCC)によるeメールマーケティングに参加しました。そこで、eメールによるマーケティングをする上で顧客を惹きつける7つのポイントについて説明がありましたので簡単に紹介します。

①「ブランディングを意識する。」まずはブランドの顔であるロゴ。ロゴは、中央上に堂々と掲げるようにします。

②「読みやすい字体を使う。」文字は見やすいゴシック体を用いるようにします。

③「見やすいカラー(配色)」色は重要で、当たり前ですが、作成者が読めないものは顧客も読めません。

④「整頓された配置」レイアウトはすっきり、空白をしっかり設けるのがポイントです。

⑤「画像の利用」82%の人が写真がある方に注目する傾向があります。但し、多すぎてもいけません。写真は最大3つか4つまでに留めておくことがポイントです。また、写真よりも動画の方が多くの人に見られる可能性が高いというデータがあります。

⑥「ソーシャルメディアとの連携」ソーシャルメディアにリンクしやすいようにシェアボタンは押しやすい位置に設けて下さい。

⑦「モバイル端末の存在」eメールを受け取った人の51%がモバイル端末で読んでおり、eメールの80%は見られずに消去されます。消去されないためには、スマートフォンのモバイル画面で最初に表示される1ページ目の見易さが重要です。

各地域の優れた企業、優れた商品の販路開拓を図るため、毎年開かれる全米最大級の展示会への出展を検討されてみてはいかがでしょうか?そして、訪れたバイヤーをeメールマーケティングによる7つのポイントで惹きつけること忘れずに。

(桜井所長補佐 警視庁派遣)