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JETAAオタワ支部 チャリティコンサート

5月24日、カナダの首都オタワで、JETAAオタワ支部によるチャリティ・コンサートが開催されました。同支部の役員でコンサートの企画を担当したアラ・ジさんがレポートしてくれましたので、御紹介します。

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<以下、アラさんのレポートより>

2012年5月24日、JETプログラム参加経験者の会オタワ支部(以下JETAAオタワ)は、2011年の東日本大震災で被災した子供たちを支援する寄附金を集めるため、チャリティ・コンサートを主催しました。

震災から1年を経て、日本は徐々に復興を遂げていますが、多くの子供達はまだ震災の余波に苦闘しており、生活の安定を取り戻そうと努力しています。彼らがこの悲劇を乗り越え、明るい未来を築くために、JETAAオタワは最善の努力を続けていきます。献身的なJETプログラム参加経験者と、彼らを支える家族、友人たちにより、チャリティ・コンサートは「スマイル・キッズ・ジャパン」と「東北キッズ・プロジェクト」の寄附金集めに貢献しました。

コンサートは、ウェイクフィールドという、オタワから約30分のところにあるガティノー丘陵に囲まれた美しい町で開かれました。会場となったブラック・シープ・インは、地域の交流に使われるよく知られた場所で、すべての音楽家及び音楽愛好家が利用可能ですが、このコンサートのために場所を無料で提供してくれました。夕暮れ時、このライブ演奏を聞くため、情熱的な聴衆たちでいっぱいになった黄色いスクールバスが、普段は静かな町にやって来ました。来場客は、JETプログラム参加経験者、その友人及び家族、日本大使館の職員、そして演奏する2つのバンドのファンでした。

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コンサートはJETプログラム参加経験者の一人、ジョーダン・パトリックさんとそのガールフレンドであるヒロミさんによる様々な英語と日本語の歌で幕を開けました。ヒロミさんは沖縄の歌も紹介してくれました。ジョーダンさんの父親マーク・ビクターさんと、仲間のバンドであるリンセズとともに、ジョーダンさんは美しいメロディやオリジナル曲を披露しました。会場は、ギター、キーボード、おしゃべりと笑い声で大変賑やかになりました。この時を捉えてJETAAオタワの会長、アレックス・スベトロフスキーがステージに上がり、チャリティ・コンサートの寄附金を受け取るスマイル・キッズ・ジャパンと、東北キッズ・プロジェクトの紹介をしました。

スマイル・キッズ・ジャパンは、孤児となった子供たちのサポートを行っているNPOです。理事会メンバーの多くは、現役又は過去のJETプログラム参加者です。東北キッズプロジェクトはスマイル・キッズ・ジャパンが推進しているプロジェクトで、東日本大震災により被害を受けた地域で、孤児となった子供たちに長期にわたる物的・精神的サポートを提供しています。

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休憩に続いて、オタワを拠点に活動するバンド、ホーネッツがステージに上がり、会場のエネルギーは頂点に達しました。次から次へと素晴らしい歌が披露され、参加者はダンスフロアに引き寄せられ、一緒に歌い、飛び跳ね、踊り始めました。会場を提供してくれたブラック・シープ・インと、演奏をしてくれたリンセズ、ホーネッツの二つのバンドに感謝の言葉を贈り、コンサートは大成功に終わりました。

東日本大震災の直後から、JETAAオタワは、日本人コミュニティ及びオタワ全体のコミュニティと一体となって募金活動を開始し、募金をカナダ赤十字社に送りました。このコンサートはJETAAオタワによる新たな取組です。これらのイベントにより、3万ドル以上の寄附金が集められました。

(以上)

(注)アラさん及びJETAAオタワのアレックス会長によれば、このコンサートの準備は1月から始めたとのことです。もともとは震災から1周年となる3月の開催を目指していたそうですが、新たにJETAAオタワの役員となったメンバーも加え、コンサートに相応しい会場や、コンサートの趣旨に賛同し、かつ聴衆を集められるバンドを探すなどの準備を重ね、開催は5月下旬となったとのことでした。

JETAAオタワでは、8月18日日曜日に、今年で8回目となる日本文化イベント「Natsu Matsuri」を計画しています。