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2017JETAAカナダ地域会議がアルバータ州エドモントンで開催されました

2017年6月2日(金)から4日(日)にかけて、アルバータ州エドモントンでJETAA(JET経験者の会)カナダ会議が開催されました。

JETAAカナダ会議は年に1度開催されており、エドモントンでは、2001年にカナダで初めての地域会議が開催されて以来、16年ぶり2回目の開催となりました。会議には、カナダ全7支部の代表者及び国代表に加え、アメリカ国代表2名なども参加しました。

会議では、カナダ各支部の代表から、支部の活動内容に関する報告が行われ、新規赴任者へのオリエンテーションの実施、現役JET参加者宛ての故郷の品物を詰めたケアパッケージの送付、帰国者へのキャリアサポート、各地域の日系コミュニティと協力して実施するイベントなど様々な取組が報告されました。

また、各支部がそれぞれ抱える問題について議論されました。例えば、多くの支部では支部会員の確保が課題となっています。新規帰国者名簿を活用した新たなメンバー募集に加えて、古いメンバーにも再び支部の活動に参加してもらえるよう積極的に働きかけを行っていること、また、様々な趣味嗜好を持った会員がそれぞれ参加しやすいイベントを企画し、まずは、参加へとつなげていくための環境をつくる努力をしていることなど、地道な取組の様子が報告されました。さらに、A-JET(現役JET参加者の会)を通じて、現役JETとJETAAがつながりを持つことも、帰国後の会員確保の一助となるとの話もありました。

このほか、アメリカの国代表からは、アメリカにおいてもカナダと同様の課題を抱えている支部は多く、様々な経験やアイディアを共有できると思うので、カナダに限らず、アメリカの支部で似たような条件にある支部とも連絡を取り合うとよいとの提案がされました。また、アメリカ国代表からはアメリカにおけるJETAAの取組、8月にワシントンDCでUSJETAAが開催するJETプログラム30周年記念イベントに関する情報などが紹介されました。カナダの支部からも多くの人がこのイベントへの参加に興味を示していました。また、昨年再結成された、JETAA-International(元JET参加者や世界各地のJETAA支部を代表する国際組織)の最新の動向についても報告がありました。

当事務所からは、上級調査員より、支部活動に対する助成金申請手続きの説明及び今年度クレアが実施する事業を紹介し、各支部からの質問に応じました。

そして、今後のカナダ会議の開催方法についても話し合われ、次回の開催については、小規模支部ながらも、会議を主催したいと意欲的に手を挙げる支部がありました。また、サブチャプターの活動をテーマとした地区会議を開催する可能性についても検討されるなど、活発な議論となりました。

本会議は、カナダ全支部の代表が一堂に集まり顔を合わせて率直に話し合うことの出来る貴重な機会となっています。参加者同士の交流を通して、お互いに刺激を受けることで、各支部の活動の発展に向けたさらなる意識の高まりが感じられました。また、カナダの支部間の交流のみならず、アメリカとカナダの国の垣根を越えたJETAAの積極的な交流促進も図られ、さらなるJETAAのネットワークの拡大が期待されるとの印象を受けました。

支部活動報告の様子
支部活動報告の様子
伊藤所長補佐(滋賀県派遣)