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CAMA(カナダ自治体管理者協議会)年次総会へ参加しました

5月29日から31日にかけて、カナダ自治体管理者協議会(Canadian Association of Municipal Administrators、以下「CAMA」) 年次総会がカナダのオンタリオ州ハンツビルにて開催されました。

CAMAは国内の自治体の主席任命執行官(CAO/Chief Administrative Officer)などが所属している全国規模の非営利団体で、現在約700 名の会員がいます。自治体によって仕組みは異なりますが、CAOは自治体の執行機関のトップとして日々の行政を監督し、市長・議会と協力して自治体運営を行う役割に位置します。日本の自治体と異なり、カナダの市町村長の役割としては儀礼的な意味合いを持つものが多いとされています。

今年度の年次総会は3日間で約30のセッション・ワークショップが開催され、直前にトロントで開催されていたFCM年次総会 に比べて、小規模でアットホームな雰囲気でした。プログラムも、You Gotta Laugh(笑わなきゃ)と題し、マルチタレントであるスーザン・スチュワート氏から物事を深刻に捉えすぎない心構えに関するスピーチがあったり、参加者全員でドラムを叩いたりダンスをしてチームワークを深めるイベントがあったりと、参加者同士が深い関係づくりができるように工夫がなされていました。

ドラムやダンスでチームワークを深める「ドラムカフェ」
ドラムやダンスでチームワークを深める「ドラムカフェ」

プログラムは管理職であるCAO向けの実務的な内容が中心となっており、執行機関の監督方法やトップとしての振舞い方、市長や議会との建設的な関係の持ち方をグループワークを通じて学ぶことができました。

また、特に驚かされたのが、CAMAの主要メンバーがほぼ全員女性だったことです。日本では役席はまだまだ男性が占めることも多いですが、カナダでは女性中心に運営がなされていることも多いようでした。

CAMA運営メンバーによる挨拶
CAMA運営メンバーによる挨拶

CAMA年次総会でもFCM年次総会同様、トレードショーと称して企業や団体がブースを設けていました。CAMA年次総会では、ヘッドハンティングを行う人材会社や業務改善を行うコンサルティング会社など、行政運営に関する会社が多く、参加者であるCAOの方々も興味を示していました。

(長沼所長補佐 宮城県派遣)