コンテンツへスキップ

新着クレアレポート紹介「米国警察におけるソーシャルメディアと装着用小型カメラの活用事例」

当事務所の松重所長補佐(2015年3月末帰任)が執筆したクレアレポート「米国警察におけるソーシャルメディアと装着用小型カメラの活用事例」が、クレア本部のウェブサイトに掲載されました。

現職の警察官である筆者が、日本における職務経験を踏まえつつ、ニューヨーク市警、ボストン市警などの協力も得て、執筆した力作です。

「このレポートは、米国の警察において、近時、特に重要なテーマとして取り上げられている二つの話題に焦点を当て、まとめたものである。一つは、ボストンマラソン爆弾テロ事件の被疑者早期逮捕において、ツイッター(Twitter)に代表されるソーシャルメディアが重要な役割を果たしたことに着目したものである。もう一つは、ニューヨーク市警(NYPD)が、業務執行における適法性を担保するための業務改善の一環として、装着用小型カメラ(ボディカメラ)の試験的運用を検討していることに着目して、全体像をまとめたものである。折しも不幸なことに、ニューヨークのスタテン島でエリック・ガーナー事件(NYPD警察官による黒人男性首絞め事案)が起きてしまった。この事件は、結果的にニューヨーク市の取組みに拍車をかけることになった。驚くべきことは、筆者は、このボディカメラの存在を事件発生前から知っており、事件後、NYPD がいずれ近いうちにこのカメラを試験採用することになるだろうと推測していたことである。事態はまさに、筆者の言うとおりになった訳である。」(同レポート「はじめに」より抜粋)

このレポートが、日本の警察や地方自治体の参考になり、その結果、世界に誇るべき日本の治安の更なる向上に資することになれば、これほど幸いなことはありません。一人でも多くの方に、ご一読いただくことを願っております。

2015年5月

上席調査役 犬丸