「彼ら(武装集団)は、観光客らがバスから降りると、いきなり観光客に向かって発砲を始めた」これは今年3月18日にチュニジアの首都・チュニスのバルド国立博物館で発生した銃乱射事件のある目撃者の証言である(2015年3月19日付ロイター通信より)。この事件では22名の尊い命が犠牲となっており、その中には日本人旅行客3名も含まれている。
IS(イスラム国)は、日本及び日本国民を名指しでテロの標的としており、最早、全ての日本国民が世界の何処でも、銃乱射事件の犠牲者となり得る「悪夢の時代」に突入しているのである。
そんな中、これから海外に行く人必見の動画がある。
それが、テキサス州ヒューストン市が作成した「RUN. HIDE. FIGHT. Surviving an Active Shooter Event」 だ。これは、市民向けに無差別銃乱射に遭遇した場合の対処方法について解説した約6分間の動画であり、4月15日時点でYouTube上の再生回数が300万件を超える等、米国内外の関心の高さがうかがえる。
動画では通常のオフィス内で、一般の人が無差別銃乱射事件に遭遇した場合の対処方法を次の3つのキーワードを使って判り易く教えてくれる。
「Run」~何事においても最優先すべきであり、他人に反対されても「逃げる」
「Hide」~逃げる手段がない場合に犯人に見つからないように「隠れる」
「Fight」~逃げられず隠れられない状況で、犯人が向かってくる場合は「戦う」
自治体国際化協会ニューヨーク事務所では、ヒューストン市より許可を得て動画の日本語字幕版を作成し、YouTube上で公開している。海外に出発する際にはこの動画を見て、万が一の事態への心の備えも充分にしてから出国していただきたい。