「NYC Winter Outing」で冬のニューヨークを満喫

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2022年1月18日から2月13日の間、NYC Winter Outingというイベントが開催されている。このイベントは、閑散期となるクリスマスホリデー後の冬季におけるニューヨーク市内への観光客誘致のため、2019年1月、これまで行われてきた3つの代表的なプログラム(以下①、②、③)を同時に行い相乗効果を上げるための取り組みとしてNYC & Companyが開始した。NYC & Companyは、非営利団体のDMO(Destination Management Organization)組織であり、執行委員会には、ニューヨーク市やホテル協会、ブロードウェイ連盟等が連なっている。この組織の目的は、ニューヨーク市内の5つの行政区(ブロンクス区、ブルックリン区、マンハッタン区、クイーンズ区、スタテンアイランド区)における観光機会の創出や経済の活性化、そしてニューヨーク市のイメージアップを図ることである。ニューヨーク市からの資金や約2,000の企業・団体からの年会費等によって運営されており、会員である企業や団体は、このイベントをプロモーション用プラットフォームとして利用することができる。会費は、ビジネスの種類によって異なり、今シーズンは、パンデミックの影響のため、レストランや劇場等からの会費負担分をスポンサーからの追加資金で賄っている。

このイベントは4種類の「NYC 〇〇〇 Week」として構成されている。

①NYC Restaurant Week

毎年夏と冬の2回開催され、今回は440以上のレストランや飲食店が参加している。お得なセットメニューが用意されており、2コースまたは3コースのランチやディナーを$29、$39、$59で楽しめる。NYC Restaurant Weekのホームページから対象のレストランや飲食店を検索することができる。 1992年、ニューヨーク市で開催された民主党全国大会の参加者を対象としたイベントがきっかけとなって始まったニューヨーク市独自の食のイベントである。2021年は、コロナ感染症が流行する中、レストランや飲食店業界を支援するために、初めて持ち帰り用や配達用も対象とした。(NYC Restaurant Weekについては、https://www.nycgo.com/restaurant-week/を参照)

②NYC Broadway Week

NYC & Companyとブロードウェイ連盟との共同により、2011年から実施している。当時の発表によると、2012年までに年間5,000万人の観光客誘致を目標に掲げており、2011年1月初旬には4,870万人であった。そこで、観光客が少ない1月と2月に観光を促進し、地域経済を活性化するための新たなプロモーションとしてブロードウェイに着目した。このイベントを利用してブロードウェイミュージカルを鑑賞したい人は、チケット購入時、NYC Broadway Week専用のコードを入力すると、2枚のチケットが1枚分の値段で購入できる。NYC Broadway Weekのホームページから対象作品を検索することができ、今年の対象作品は、ライオンキングやアラジン、シカゴなど16作品となっている。このうち15作品については、このプログラムを2月27日まで延長する発表が2月1日になされた。(NYC Broadway Weekについては、https://www.nycgo.com/broadway-week/を参照)

③NYC Must-See Week

NYC Restaurant Week やNYC Broadway Week の成功を受けて、2017年、NYC Must-See Weekの前身であるNYC Attraction Weekが初めて開催された。翌年以降は、現在の名称として実施されている。今年は、ニューヨーク市内の博物館や娯楽施設、舞台芸術など45以上の場所で体験やツアーができるプログラムである。利用者は、NYC Must-See Week専用のコードを入力し、2人分のチケットを購入すると1人分が無料となる。NYC Must-See Weekのホームページから対象プログラムを検索することができる。プログラムは、9/11メモリアルミュージアムやニューヨーク植物公園、セントラルパーク内の自転車ツアーなど多岐にわたる。(NYC Must-See Weekについては、https://www.nycgo.com/must-see-week/を参照)

④NYC Hotel Week

新しいプロモーションの一つとして2022年1月4日から開催されている(ホテルの予約は2021年12月14日から開始)。5つの行政区のホテルを支援し、観光客や地元住民に、混雑が少ない時期に市の最高級の宿泊施設を安全に楽しんでもらうことを目的としている。約130のホテルがこのイベントに参加しており、このイベントを通じて宿泊をすると、通常価格の22%割引(開始年である2022年に因む)となる。NYC Hotel Weekのホームページから対象のホテルを検索することができ、比較的安いホテルから高級なホテルまで幅広いホテルが参加している。(NYC Hotel Weekについては、https://www.nycgo.com/nyc-hotel-week/参照)

この4種類の「NYC 〇〇〇 Week」による相乗効果で、再びコロナ感染症前の活気あるニューヨークに戻ることを期待し、筆者もこのイベントで貴重な体験を得たいと思う。

(松尾所長補佐 大分市派遣)