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青少年交流事業でむつ市がポートエンジェルス市を訪問

2016年1月6日(水)から10日(日)まで、宮下宗一郎むつ市長を団長とする訪問団が、姉妹友好都市であるワシントン州ポートエンジェルス市を訪れました。今回の訪問は、国際社会で活躍できる人材の育成を目的とし、むつ市内の中学に通う中学生を対象とした「ジュニア大使海外派遣事業」の一環として開催されたものです。

むつ市は青森県北東部の下北半島に位置し、本州最北端の市として知られています。一方、ポートエンジェルス市は、カナダとの国境になっているファンデカ海峡に面しており、オリンピック国立公園への玄関口の一つとして知られています。両市は豊かな自然に囲まれているという点で共通点があり、1997年に姉妹友好都市を締結して以来、定期的な交流を行っています。ポートエンジェルス市庁舎内には、昨年同市の訪問団がむつ市を訪問した際の記念写真や贈り物が丁寧に展示されており、両市の親善交流の深さが感じられました。

ポートエンジェルス市へ到着した訪問団は、スティーブン中学校で歓迎を受けた後、各ホストファミリーと対面し、英語による自己紹介を行いました。今回が初めての海外経験という生徒も多く、この日のために何度も原稿を読む練習をしてきたそうです。翌日、ジュニア大使は現地の中学生に交じって授業を受け、アメリカの学校生活を体験しました。全校生徒が視聴する朝の校内放送にゲスト出演するサプライズも見られました。午後からは、ジュニア大使がリーダーとなり、けん玉、習字、お手玉、抹茶といった日本文化の紹介を行いました。当初は「きちんと英語で説明が伝わるのか」「日本の遊びを楽しんでもらえるのか」といった不安そうな面持ちでしたが、時間が経つにつれ次第に緊張も解れ、終始和やかに交流が行われました。

その後、市役所で「将来のまちづくり共同宣言フォーラム」が開催され、むつ市がより魅力ある都市になるために何ができるかについて、各ジュニア大使が英語で意見を発表しました。ポートエンジェルス市の中学生も、同市の産業の活性化についてのプレゼンテーションを行い、お互いの故郷に対する思いを交換し合いました。

両市の未来を担う子どもたちが、お互いの地域の特性や魅力について紹介し合い、市の活性化について積極的に意見を発表する姿を見て、頼もしく感じました。両市の関係において、今後も活発な交流が行われることを祈っています。

2016年1月

所長補佐 建道 文子(広島市派遣)

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むつ市とポートエンジェルス市の皆様

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授業を受けるジュニア大使(中)
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習字を教えるジュニア大使
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フォーラムでの発表様子