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新たな日本文化の発信の形~RESOBOX~

マンハッタンから地下鉄で約15分、クイーンズ区ロングアイランドシティにあるRESOBOX(レゾボックス) は、日本文化をニューヨーカーに幅広く知ってもらうために民間事業者が運営する文化センターです。ギャラリー展示をはじめ、アート・音楽・食など様々な領域のイベントを開催しています。世界中から観光客が集まるマンハッタンではなく、クイーンズ区という現地のお客様と触れ合いやすい立地条件を活かして、市場調査やプロモーション事業を展開しています。

RESOBOXでは、墨絵、生け花、日本舞踊など10種類以上の日本文化クラスを毎週開催しています。毎月変更されるギャラリーの展示スペースには、絵画や写真といったアート以外にも日本の物産が紹介され、日本の伝統文化に触れる機会を提供しています。同ギャラリーを利用して、過去には、仙台箪笥(たんす)、益子焼(栃木県)の個展、酒造メーカーの新商品試飲会等が開かれています。

日本食を提供するカフェが併設されているため、ランチや休憩を兼ねて気軽に店舗を利用してもらいやすく、日々100名を越えるお客(99%は日本人以外)が訪れているそうです。特定の商材を同カフェ内のメニューに期間限定で提供することも可能です。また、ニューヨーク近郊のフードフェスティバルへの屋台出展、酒屋や小売店といった流通経路への営業等を行うことで、依頼自治体や企業の代行として、商品の特徴や魅力を伝えています。現地のお客様に実際に商品を手にとってもらい、パッケージや味などについて、生の意見を取り入れることで、商品の改善や販売・流通ルートの開拓につなげています。

  

見本市や展示会は様々な場所から人が集まるマンハッタンで開かれることが多いため、クイーンズ区という地元のお客様と触れ合いやすい立地条件での試みは新鮮に感じました。今後同様にローカルに焦点を当てた取り組みが広がりを見せるかどうか引き続き注目していきたい思います。 

※同社HP
http://resocreate.com/

※過去のイベント
http://resobox.com/class/japanese-cooking-workshop-series/

建道所長補佐(広島市派遣)
2017年1月

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