03 3月 2017

栃木県が「とちぎの器」展示会をニューヨークで開催

2017年2月7日(火)から11日(土)まで、チェルシー地区にある大西ギャラリーにて、栃木県が主催する県伝統工芸品指定の陶磁器の展示会「Japanese Ceramic Tableware from Tochigi」が開催されました。

同ギャラリーには、同県が誇る伝統工芸品(益子焼、小砂焼、みかも焼)の食器類約250点が展示され、ニューヨークで活躍する栃木県出身の彫刻家で、「栃木県未来大使」を務める森戸泰光氏の作品も数点紹介されました。落ち着いた色合いのおちょこ、可愛らしいデザインのマグカップ、色鮮やかな大皿等、個性豊かな作品が数多く集められ、参加者の視線を集めていました。

初日に開催されたオープニングレセプションでは、自然の恵み豊かな同県の魅力を紹介するビデオと福田県知事からのメッセージが上映されました。また、未来大使の森戸氏による益子焼を紹介するプレゼンテーションも上映され、一つの作品が出来上がるまでに必要な繊細な作業の数々、職人の方々の作品に込められた熱い思いが語られ、会場に集まった参加者は熱心に聞き入っていました。

どの伝統工芸品も起源は古く、「益子焼」は、1850年代に土瓶等の日用品の器から発展して、現在では美術的な価値が認められています。「小砂(こいさご)焼」は、1830年に小砂の陶土を水戸藩営製陶所の原料として使用されたのが始まりとされ、黒袖の中に、黄金の結晶斑点の金結晶を持つことが特徴とされています。最後に、最も起源が古いとされる「みかも焼」の産地では、約1200年前に下野の国の国分寺の屋根瓦で製造していました。産地一帯は原料の粘土と燃料となる薪に恵まれていたことから、鉢の製造が盛んに行われていました。それらの技術を民芸品の焼き物に応用し、鉄分が多い土で焼き上げた素朴で温かみのある「みかも焼」が誕生したと言われています。

これらの伝統工芸品を実際に目で見て、手で触れてもらうことで、一つ一つの作品が持つ温かみを感じていただけたのではないかと思います。会場では、県産日本酒やワイン、地元の特産物が参加者に振舞われ、栃木県の持つ食文化を発信する機会にもなりました。会場に集まった参加者からは「これまで栃木の存在を知らなかったが、日本を旅行した際には訪れてみたい」という声も聞かれました。栃木県の認知度を高め、同県の魅力を存分にPRする貴重な機会になったのではないでしょうか。

建道所長補佐(広島市派遣)
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